So-net無料ブログ作成

2/21 王子はKYだけど憎めない。音楽座『リトルプリンス』 [観劇日記]

ものすごく久しぶりに、音楽座の作品を観に行きました。『リトルプリンス』@東京芸術劇場です。10年近く前、土居裕子さんが王子を演じていた、原作そのままに上演された『星の王子様』を観に行って、楽しかった思い出の作品です。

原作は、あのサン・テグジュベリの絵本『星の王子様』。
星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま―オリジナル版

  • 作者: サン=テグジュペリ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本
ネタバレありです。



いま改めて思うと、王子って初登場シーンから、すごくKY。
飛行機が砂漠の真ん中で故障して困っている飛行士に
 羊をかけ!
  だの
 羊が年寄り過ぎる!
だの、ヲイヲイと言いたくなること多数。でも、そんな無邪気な王子が物事の真実や新たな見方を示してくれるから、最後にはいい奴だなあと共感してしまう。自分の周りの人やものが、違ったものに見えてくるような、考え方ってできないだろうかと思わされる。例えば、王子が自分の星に残してきたきれいな花がそう。飛行士といろいろお話ししているうちに、王子さまは、実は花がとてもかけがえのないものだということに気づきます。

結局、大人になると、固定観念にとらわれて、固まって、見えないもの、見逃している大切なものがたくさんあるってことなんでしょうか。

以前見た星の王子さまは、原作に忠実でしたが、今は音楽座イズムが反映したものが上演されています。例えば、星の王子さまの話と飛行士の身の回りのことをシンクロさせようとしているところとか。それは、人によって見方、好みは好き好きかもしれません。

とはいえ、王子さまの無邪気さ、くったくのなさは原作そのもの。野田久美子さんが演じていましたが、手足1つ1つの動きから、いやー、なんてイメージどおりの王子さまなんだろう!とまずは感激。座るときや歩くときの脚の動き1つ1つにもついつい見入ってしまいました。

一番好きだったのが、キツネ(安中淳也さんが演じていました)とお友だちになるシーン。ダンスがとにかく楽しくて、でも、友だちになるときに、1歩1歩仲良くなる雰囲気が伝わってきて、思わず笑顔がこぼれました。そうそう。ずかずか心に踏み込むんじゃなくて、じっくりお友だちになるってことが大切なんだよと。
 
とにかく秀逸なのは舞台美術。朝倉摂さんの美術でしたが、アクリル板でできた数段の階段と、大きな布だけでその場が砂漠になったり、宇宙になったり、星空が広がったり。次はどう布を使ってシーン使うんだろう、へーっ、そうして使うのかと、毎シーン感動しきり。そして、布の動きがとにかく美しいのです。一見の価値あり。

演出としては、1幕でたまに今何のシーンだっけ?と迷子になりそうにもなりましたが、キャッツのようなオムニバスとしてみれば問題がないでしょうか。

また、原作を読んで、星の王子様のメッセージを感じたいなぁとつくづく思わされました。
買いにいこっかな。
 

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。