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電車のなかでも笑いたいなら。原田宗典『新人だった!』 [本]

なんだかうまくいかないなぁとか、
むしゃくしゃするなぁというとき、
たいてい頼ってしまうのが原田宗典のエッセイです。

今回はこれ。


新人だった! (角川文庫 は 9-17)

新人だった! (角川文庫 は 9-17)




エッセイストで、作家で、脚本もかくし、もともとはコピーライターな原田氏が、
コピーライター事務所で新人だったころのお話です。

最初は早稲田を留年して5年目かつアルバイトで入ったこと、
実家が父親の借金で夜逃げしたこと、
高校時代からの彼女がらみで坊主頭になったこと、
今でいう、超セレブーなコピーライター事務所でおっかなびっくり、
でも大胆不敵に働いていたことなどが、
とにかく笑えちゃうタッチで書き綴られています。

なんだか、原田氏の周りに面白いことが起こるのか、
原田氏の目を通すと面白おかしくなるのかわからないけれど、
文章にいちいち吹き出してしまうのですよ。
どんなつらいことでも、ものすごく笑えることのような気がしてきてしまう。

この本も、むしゃくしゃする会社の帰りに
吹き出すのを必死でこらえながら読みました。


そういや、新卒で入った出版の流通関係の会社の最終面接。

白髪の小さな上品なおじいさんに、

 「あなたはいつもどんな本を読むの?」

 「●●やXXを読みますが、今は就職活動が大変なので、
  読んでると元気になる原田宗典のエッセイを読みます」

と答えたら、

 「そうですか。気分に合わせて本を選ぶのですね」

とにっこり微笑まれたことを思い出しました。


今考えたら、それは当時の会長だったのですが、
原田宗典のエッセイのおかげで私って就職できたのかなと思ったり。

ちなみに、いちばんのお気に入りは、これです。


あはははは―「笑」エッセイ傑作選 (幻冬舎文庫)

あはははは―「笑」エッセイ傑作選 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 原田 宗典
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 文庫



ビロウな話とか、たまりません。
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親分の純愛。『終着駅』 [本]


終着駅 (新潮文庫 し 40-4)

終着駅 (新潮文庫 し 40-4)




久しぶりに白川道作品を読む。
簡単にいうと、どこか客観的に自分を眺めている、ヤクザの親分の純愛ストーリー

組の頭を努める岡部武が、盲目の若い女性に出会い生きることや人を愛すること、
肉親への思いを取り戻したり、思い直したりする話です。

こんな、きれいな話あるまいと思いつつ、映画を観てるような気分で、
すぐに読み終わりました。

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超えられない壁をどうとらえるか。『グロテスク』 [本]


グロテスク

グロテスク

  • 作者: 桐野 夏生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/06/27
  • メディア: 単行本



またまた読んでしまった桐野夏生です。あの東電OL殺人事件をモチーフにした小説。

読んでいる間、本当にウツでした。ヤバかった。



続きを読む(ネタばれあり)


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読んではしまったけれど。『私の男』 [本]


私の男

私の男




昨年下期の直木賞作品です。
花と、同居する“私の男”腐野淳悟の物語を、
時を章ごとにさかのぼり、視点を変えて描いていく作品です。

結論からいうと・・・・・・

  

続きを読む(ネタばれありです)


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整理の仕方をだれが語るかが大切。『佐藤可士和の超整理術』 [本]


佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術




とにかく、整理って苦手です。
とにかく、モノの整理が苦手。
情報の整理や思考の整理はきらいじゃないけど、
情報や思考を言葉にするときの整理は苦手です。

モノも情報も思考も、こうして整理すれば、
こんなにすばらしい作品ができあがってくるのだ!
by 佐藤可士和@アートディレクター

という本でした。

ここでいう作品とは、
ロゴだったり、
広告だったり、
ケータイだったり、
オフィス空間だったり、
リハビリ病院だったり、
いろいろです。


部屋がぐちゃぐちゃで、
不規則な生活でも、
時間という流れが整理をつけてくれるから、
とにかく前に進めてくれる。

でも、そういう無為で自然な流れではなく、
前に進むためにはとにかくバラっとしたものを分類して、
捨てるものと生かすものを決めていけば、
おのずとアイデアがわいてくる、ということ。

確かに、仕事でも、日常生活でも、
なんらかの形で整理がされていないと、
前には進まない。
結局、最後には躓いて、大失敗作ができあがる。

それは、ほかの人がつくっているものをみても、よーくわかる。
自分ができているかどうかは、別にして。

読み進めているうちに、
こういう思考の整理って話、懐かしい気がした。

よくよく考えれば、
予備校の「世界史論述」の先生が教えてくれたことだった。

  論述では、比較せよといわれたら、
  比較するものをとにかく並べて表にして、それから文章にしなさい。

  論述では、解説せよといわれたら
  関連するものを並べてみて、ストーリーをつくって、それから文章にしなさい。

  周りの人はすぐに答案に鉛筆を走らせるかもしれないけど、
  あなたたちは、まず表を書いて整理しなさい。

この方法、今も仕事でよく活用している。
すぐに書かない。
まずは表にしてみたり、並べ替えてみたり。
クリアに形が浮かんできてから、がっと始める。

同じことでも、
世界史の先生が話すと大学受験の論述の解法になるし、
売れっ子アートディレクターが話すと、
超ベストセラーになる
見せ方で売れ方は俄然かわるのだなと思った次第です。
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あーまたやってしまった。『魂萌え!』 [本]

魂萌え !

魂萌え !

 
昨年の11月、祖父が他界しました。これまで3人の祖父母を見送ってきましたが、今回初めて、ああ、人間っていつかは死ぬんだ、両親も私もきょうだいも、いつかは最期を迎えるんだと、実感しました。“死”を意識することはありましたが、今回のように現実として迫ってきたのは初めてでした。

そんなときに、『魂萌え!』を読みました。敏子、59歳。突然ダンナが死んで、葬式が終わったと思ったら長年愛人がいたことがわかり、音信不通だった息子が遺産を求めてやってきて……。1人になったことでわかったこと、隠れていた自分の気持ち、新しい出会い、友人に対する見方など、次々と新しい世界が広がっていく。

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グルメといいつつ、食べたくはならないマンガ。『孤独のグルメ』 [本]

孤独のグルメ (扶桑社文庫)

孤独のグルメ (扶桑社文庫)

 

なぜか、日本酒一升瓶持込でいっぱい飲んだあと、神泉の駅で「これがたまらんのです」と押し付けられた本です。ちなみに、飲んだ日本酒はこれ。

 
ハクレイ酒造の冷やおろし吟醸純米酒「丹後の秋 紅葉姫」です。家の小さな冷蔵庫に1か月半ほど寝ていましたが、ようやく消費。いやー、おいしかった。いい日本酒って、水みたいに飲めて、二日酔いもないので、ステキ。

話がそれました。孤独のグルメです。

輸入雑貨を取り扱っているらしい主人公・井之頭五郎(外見、島耕作激似)が、1人でごはんを食べる話です。酒は飲めないから飲みません。知らない店に勇気をもって地元の店に入り、だいたい食べ過ぎます。そして、たいてい「豚肉炒め」と「豚汁」を頼んだりして、「しまった、豚がかぶってしまった」と心の中で具のカブリを後悔します。ちなみに、彼はコンビニでも買いすぎて、かつ、カブリます。

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一条ゆかり先生3冊。 [本]

デザイナー (集英社文庫―コミック版)

デザイナー (集英社文庫―コミック版)

おいしい男の作り方 (集英社文庫―コミック版)

おいしい男の作り方 (集英社文庫―コミック版)

  • 作者: 一条 ゆかり
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫
 
うそつきな唇 (集英社文庫―コミック版)

うそつきな唇 (集英社文庫―コミック版)

  • 作者: 一条 ゆかり
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫

ちょっとした必要に迫られて、一条ゆかり先生の作品を読み漁っています。久しぶりの正統派少女マンガ。

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憂うつになったら、伊良部先生のところへ。『町長選挙』 [本]

町長選挙

町長選挙

まるまる太った、精神科伊良部せんせの診察(雑談?)のあとは、お色気ナースのマユミちゃんが太いブドウ糖注射をぶすり。治療はそれだけなのに、結局伊良部先生のはちゃめちゃなお導きのもと、結局完治する。毎回それだけのお話の短編集です。シリーズものです。
 
で、笑えます。

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売りますが、書きとめたい本。2 [本]

今度は、ちょっと毛色の変わった本、3冊。

 

「宮廷女官チャングムの誓い」のすべて

「宮廷女官チャングムの誓い」のすべて

ドラマでは、こわーい監察内侍で、チャングムの頭から白い布かぶせて強制連行したりしていた、李京源さんが、ドラマの撮影裏話やチャングムの時代の解説、俳優の紹介などをする形で進む本です。ただのドラマの公式ガイド!みたいな、まるでドラマの宣伝のような本とは違い、撮影を暖かく見守り、真面目に真剣にこの作品の取り組んだ李さんの人柄がにじみ出る1冊です。温かい気持になって、チャングムの出演者たちがすごく身近に感じられます。興味本位で1冊くらい買ってみるかと思って、買った本でしたが、かなり当たりでした。チャングム好きな人に特にお勧め。あと、ドラマ本編と、歴史の解説とがうまく紙の色だとか、いろんな形で住み分けされつつ、退屈しない並びで構成されていて、本つくる人間としては、なるほどなぁと思わされました。

やっぱり、売るのやめよかな。

目指せ!きれいな歯並び大人の矯正歯科Book (Miss books)

目指せ!きれいな歯並び大人の矯正歯科Book (Miss books)

  • 作者: 日本臨床矯正歯科医会
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本

矯正を始めるか迷っていた時に、参考書にしました。カラーの本でモデルさんがブラケットつけてる写真がのっているので、実際に矯正するとどんな感じになるのかがよくわかったっていうのが、すごくよかったかも。巻頭インタビューが水野真紀。もっともっと、芸能人も矯正カミングアウトすればいいのにー。あ、ただし、美容の矯正でなく、噛み合わせの健康もきちんと考えて矯正した人。日本人、もっと矯正やってもいい気がするので。

Dr.コトーのモデル Dr.瀬戸上の離島診療所日記

Dr.コトーのモデル Dr.瀬戸上の離島診療所日記

  • 作者: 瀬戸上 健二郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/10/11
  • メディア: 単行本

Dr.コトーのモデルになったという先生のお話です。実際の鹿児島の離島でドクターコトーやってた方のお話。1人で血圧もみれば、出産も、がんの手術も整形外科もやるというのが離島の現実。離島の住民の健康は、1人にすべてかかっている。その重圧のなかでのできごとを描いたものですが、壮絶です。医療も専門医専門医と専門家ばかりが注目されますが、離島じゃ、専門外のことがほとんど、でも住民の健康、いや、命は1人にかかっています。東京にいると、医者はいっぱいいて、セカンドオピニオンで納得してから手術をなんていってますが、セカンド、がいないんですから、1人を信じるしかない。こんな先生って、今の日本にどれくらいいるんでしょうね。話を聞くだけじゃダメなんです、きちんとどんな病気でも切れなきゃいけない。もちろん、話を聞いて、内科的治療もできなければならない。おらぁ専門医だ!専門しかみないぜ、とふんぞり返っている医者ばっかりじゃ、人の命は救えないんだなぁと思わされる1冊。


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